スラッシャー 廃園の殺人-三津田信三
このどんでん返しにはやられた!
メタフィクションが二重に三重に仕掛けられていて結末はやられたと感じた。
今までの三津田作品の傾向から言って女性キャラが犯人だと思っていたけど実は犯人じゃなくて、本当はこいつかと思ったのも実はちがくてというのは今までに読んだこと無かった。
ただ殺害シーンの描写がグロテスクだと思う。スプラッターものが大丈夫な人は良いと思うけど、苦手な人はきついかな。
でもそれを差し引いても良い作品だと思う。
面白かった。
凶宅-三津田信三
全体的に言って忌館と禍家に似ている。
主人公の家族が引っ越すところから始まるというのは、忌館の中の忌む言えと禍家の冒頭と一緒だし、年齢も小学生というのが共通している。
そして主人公が嫌な予感を感じるのも同じだ。
読んでるときもなんだかデジャブに陥った。
でも最後は救いようの終わりになるのかと思ったらそうではなかったので中々良いエンドだとは思った。
三津田信三の小説はなんだかんだで面白い。
十三の呪-三津田信三
死相が見えると言うことで、それを利用し死相が見えた人物の問題を解決する探偵を始めた弦矢俊一郎が主人公だ。
おそらくシリーズものになると思われる。サブタイトルにも死相学探偵1とある。
プロットは特殊な能力を持った主人公が何かと十三にまつわる怪事件を解決するというものだ。
十三が不吉な数字というのは知らなかった。思えば十三日の金曜日に十三が使われてたなと。
犯人はとくに意外と言うほどでもない、判明した後はああこの人かと思った。
全体的に言って格別面白くもないがつまらないわけでもないと言ったところだろう。三津田ファンなら読んで損はないレベル。
それにしても主人公の性格がひねくれてるというか冷たいというかあんまり感情移入は出来ないなあ。
あとこの作者の傾向か分からないが、よく祖母の存在が大きいと思う。
英語というと
最近大学の関係で無料で使うことが出来るALCのNET ACADEMYなるもので、TOEICの勉強をしているのだけど果たしてこれが中々面白いので驚いた。
しかも結構勉強になっているからこれが侮れない。
自分一人ではやる気が出ないものも、こんな風ならやる気も出るものなのだなあとしみじみ思ったり。
勉強をする上で何が面倒くさいかというとやっぱり答え合わせを自分でやらないといけないという点だと思う。
その点をネットアカデミーはいい感じにその煩わしさを取り除いてくれている。
これでTOEIC700点目指したいものです。
クラッシャージョウ宇宙海賊の罠
クラッシャージョウシリーズの二巻目で今回は希少動物を運ぶというミッション。
個人的に感じたのは、アルフィンをうまく活用しきれてないなぁと感じる。
キャラがしっかりしてないというかなんというか。王女様だった割には殺人に抵抗なさすぎだろとつっこみたくなった。
あと宇宙海賊の罠というほどの罠がないというのも不満だった。ドメニコザブルーザーをもっと魅力あるライバルにして欲しかったというのが感想。
今後の展開に期待したい。
禍家ー三津田信三
忌館を読んでこの人の作品はどれも面白そうだという事で買って見たのだが、果たして面白かったので安心した。
少年が初めて来たはずの場所にデジャブを感じて、引越し先の家で様々な怪奇現象に出会うという展開だ。
それにしても忌館を読んだ時も思ったのだが、不満点として少年が小学生にしてはやたらませていて考えかたがどうも年相応に思えない。それが納得いかないのがまず一つ。
二つ目は怪奇現象が変に非現実的で恐怖感が若干弱い。首のない死体がはって迫ってくる描写は少々白けた。
三つ目は主人公の反応が大げさすぎて読んでいてムカムカしてくる。
これ等の点が気にいらなかったが、読んで行くうちに話に引き込まれていって最後は一気に読み切れたのでいい小説だと思う。
夜中に一人で読むと雰囲気が出てより良いのかもしれない。
ただ忌館とラストが似ているのはいただけないかなと思う。
そこにデジャブを感じさせるのが作者の意図ならそれはうまく出ているのだろうが二番煎じの感が否めないだろう。
刺青-谷崎潤一郎
谷崎潤一郎は足フェチで、何となくエロチシズムのかほりがしてたのだけど読んでみると意外とそこまででもなかった。
女の白い素足が云々というようなことが書いてあるのは、ほんの一部分で、殆ど女と男のやりとりだった。
刺青をした後の女の変わりようには何とも言えないものがある。
そこまで刺青一つで変わるものなのかと思って成らない。
まあそこは物語の話だからしょうがないか。
それにしてももう少しエロティックでも良いんじゃないのかしら。
三四郎ー夏目漱石
昔の大学生の生活が何となくわかった。
今も昔も大学ってのはモラトリアムを満喫する場所だと思ってならない。
講義なんて適当に聞き流せばいいという風であるし、授業なんて毒にも薬にもならないと与次郎は言っている。
今どきの大学生は怠けてると言われるが大して変わらないと思った。
当時の大学生の生活を垣間見ることが出来て良かった。
